貴重な生きている写真 :友人の橋本達司からのプレゼント(撮影:今木久夫氏)
1999年6月16日(水曜日) 掲載の朝日新聞
「人魚伝説」の深海魚
リュウグウノツカイ 浜坂・諸寄漁港に水揚げ
「人魚伝説」のもとになっている、深海魚リュウグウノツカイが14日、浜坂町の諸寄漁港に水揚げされた。同町釜屋沖約1.5`、水深35b付近の日本海に仕掛けられた定置網にかかった。体長約2b、生態捕獲で状態がよく、委託された同町では「貴重な魚なので冷凍保存して、何らかの形で活用したい」と話している。
アカマンボウ目、リュウグウノツカイ科で、姿がタチウオに似た魚。体長は5b以上にも達する。本州北部以南、北東太平洋、インド洋に生息している。体は銀色で細くて平らべったく、うろこはない。表面に灰色の斑点があり、元気なうちは青い斑点も見られたという。
同町穴見沖で泳いでいる姿を90年夏、世界で初めてビデオ撮影に成功してから、町は「竜宮場に一番近い町」を全国にアピールしている。この映像は、同町芦屋の水族館「マリンポーチ」で紹介している。